企業活動において、業務は大きく「定常業務」と「プロジェクト」に分類されます。それぞれの特性に応じて活用すべき外部人材も異なります。本記事では、定常業務とプロジェクトの違いを解説するとともに、それぞれに適した外部人材の選び方も紹介します。
- 定常業務の本質と適切な外部人材
- 定常業務における外部人材の活用
- 副業人材
- 個人事業主
- 事業会社
- 定常業務とプロジェクトの決定的な違い
- 一回性と反復性
- 独自性と標準性
- プロジェクトにおける外部人材の活用
- 副業人材
- 個人事業主
- 事業会社
- まとめ 効果的な外部人材活用のために
定常業務の本質と適切な外部人材
定常業務とは、企業活動の根幹を支える日常的な業務を指します。例えば、製造業における日々の生産活動、小売業における商品販売、サービス業における顧客対応などが該当します。
定常業務における外部人材の活用
定常業務では、以下のような外部人材の活用が効果的です。
副業人材
- 特定の専門スキルを必要とする定期的な業務(経理、マーケティング等)
- 週数時間から十数時間程度の継続的なサポートが必要な場合
- コストを抑えながら高度な専門性を確保したい場合
副業人材の視点
上記の要件に合致する副業人材とご縁があればよいですが、出会える可能性はかなり低いです。なぜなら、定常業務に長けた副業人材は本業でも定常業務に就いている場合が多く、日中に副業活動を行うことができません。定常業務はすみやかに処理しなければならないので、副業人材から担い手を募るのは勧められないのですね。
コストを抑えるなら個人事業主、多少の費用をかけてもよい大事な定常業務なら事業会社に外注しましょう。
個人事業主
- より多くの時間的コミットメントが必要な業務
- 日中の対応が求められる場合
- 責任範囲が明確で、独立した業務遂行が期待される場合
事業会社
- 大規模な定常業務の外部委託
- 組織的なバックアップ体制が必要な業務
- 法的責任や品質保証が重要な業務
定常業務とプロジェクトの決定的な違い
定常業務とプロジェクトは性質が大きく異なります。主な違いは以下の2点です。
一回性と反復性
プロジェクトは、特定の目的を達成するための一時的な取り組みです。一方、定常業務は継続的に実施される反復的な活動です。
独自性と標準性
プロジェクトは、その都度異なる目的や条件に応じて独自の取り組みが必要となります。対して定常業務は、標準化されたプロセスに従って実施されます。
プロジェクトにおける外部人材の活用
プロジェクトの特性に応じた外部人材の活用方法は以下の通りです。
副業人材
- 特定フェーズでの専門的なアドバイザリー
- 短期集中型の技術支援
- プロジェクト品質向上のための第三者レビュー
副業人材の視点
副業人材はその特性上、プロジェクトと相性が良いです。
近年はひとつの案件に対し応募者が十名以上集まる雇い手優位の時代です。優秀な人材を安く雇うことができるのですね。私も稀に雇い手として副業人材の求人をかけますが、大企業で大規模プロジェクトの経験を積んだ方々も応募してくださります。
プロジェクトという未知への挑戦に際し、彼らが強力な水先案内人となってくれています。
個人事業主
- プロジェクトマネージャーとしての参画
- 特定領域の専門家としてのフルコミット
- 期間限定の集中的な支援が必要な場合
事業会社
- 大規模プロジェクトの一括請負
- 複数の専門人材が必要なプロジェクト
- 長期的な保守・運用体制が必要なプロジェクト
まとめ 効果的な外部人材活用のために
定常業務とプロジェクト、それぞれの特性を理解し適切な外部人材を選択する、あるいは外注しないことが成功の鍵です。
副業人材の視点
外部人材の選定には細心の注意を払ってください。特に定常業務の委託先選びです。
そもそも、外注には自社のノウハウを棄損する性質があります。一度外注した業務のノウハウを社内に取り戻すのは困難です。「前にやっていた社員が残っているから大丈夫」とはならないのですね。
副業人材や個人事業主に定常業務を外注した結果、その人の事情が変化しレスポンスが急に悪くなる、あるいは音信不通になり定常業務が回らなくなる例は枚挙に暇がありません。体力の乏しい中小企業でこれが起きると倒産に直結します。
ときには「外注しない」という決断も必要です。
成功に近道なし。共に頑張りましょう。
