副業人材選考のチェックリスト:優秀な人材を見極める面接術

「スキルは十分そうだったのに、なぜかうまくいかない…」
「面談では良かったのに、実際に働いてみると想像と違った」

このような経験をされた経営者は少なくありませんね。

実は、副業人材の選考では通常の採用活動とは異なるポイントがあります。というわけで選考時のチェックポイントをまとめました。参考にしてみてください。

スキル面のチェックリスト

目次

1. 必須スキルの確認

具体的な実務経験年数

【確認例】
×「マーケティングの経験があります」
○「BtoBのSaaS企業で3年間、MAツールを使った施策立案・実行を担当」

ツールやソフトウェアの習熟度

【確認例】
×「GoogleAnalyticsは使えます」
○「GAでのファネル分析、カスタムレポートの作成、タグ設定まで一通り対応可能」

数値で示せる実績

【具体例】
×「売上向上に貢献しました」
○「施策実行後3ヶ月で CVR が1.2%→2.5%に改善」

2. 実務能力の検証

課題解決力を見るための質問

【質問例】
「過去に直面した最も難しい課題は何でしたか?どのように解決しましたか?」
「予算や時間が限られる中で、どのように優先順位をつけていましたか?」

プロジェクトマネジメント力

【確認ポイント】
・スケジュール管理の具体的な方法(例. 管理ツール画面をその場で見せてもらえるか)
・関係者との調整経験
・トラブル発生時の対応例

副業者の視点

プロジェクトマネジメント力は重要です。副業人材との仕事はリモートでのコミュニケーションが多く、進捗を気軽に確認できません。往年の「アレどうなってる?」が使えないのです。

プロジェクトマネジメントに長けた人材をチームの中心に据えてタスクの抜け漏れを防ぎます。

ポートフォリオや成果物の確認

【チェックポイント】
・担当案件
・使用した技術やツール
・得られた成果

コミュニケーション面のチェックリスト

1. 本業との両立

現在の本業での役割と業務量

【確認例】
・残業の頻度
・繁忙期の有無
・休日出勤の可能性

想定される稼働時間と対応可能な時間帯

【具体的な確認項目】
・平日:何時~何時が対応可能か
・週末:どの程度の時間が確保できるか
・急な打ち合わせへの対応可能性

本業の会社の副業に関する規定

【確認ポイント】
・副業許可の有無
・時間的な制限
・業種による制限

2. リモートワークの適性

リモートワーク経験

【具体的な質問】
・これまでのリモートワーク経験
・使用経験のあるコミュニケーションツール
・リモートでの課題解決例

コミュニケーションスタイル

【チェック項目】
・語彙力
・質問や確認の適切さ
・レスポンスの早さ

副業者の視点

副業人材には語彙力を求めましょう。出会って日が浅く、しかもリモートでのコミュニケーションは誤解が生じがちです。誤解を防ぐには言葉づかいも重要です。

主語や目的語を省略しない。「それ」「あれ」「たくさん」といった代名詞や抽象表現を使わず、具体的に話せる人材を選びましょう。

PC基礎スキル

【チェック項目】
・タイピング速度

副業者の視点

タイピング速度が大切です。打合せであがったタスクや重要事項は必ずその場で要約し文書記録にのこさねばなりません。担当者や期日の記入も同時に行われるべきで、速度が必要です。

選考時の判断基準づくり

上記のチェックリストを活用する際は、以下の3段階で評価することをおすすめします

  1. 必須要件(Must) 絶対に譲れない条件 不足していたら不採用
  2. 重要要件(Should) あることが望ましい条件 総合的に判断
  3. 加点要件(Good to Have) あれば理想的な条件 同レベルの場合の判断材料

まとめ:失敗しない選考のために

副業者の視点

外注先選びの基本は”成果を出してくれそうか否か”です。

経歴やポートフォリオ、実際に利用しているツールや雛形など、成果と関連性の高いものを重点的に見せてもらいましょう。また、人材マッチングプラットフォームで副業人材を募る場合はプラットフォームの担当者におすすめ人材へのアポとりを相談するのも良い手です。

成功に近道なし。共に頑張りましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

砂川 大輔(すながわ だいすけ)
副業人材活用の専門家/副業人材活用ラボ®編集長/トトノエルジャパン合同会社 代表

専門領域:副業・兼業人材の企業活用、外部人材から組織への能力移転、中小企業の人的資本形成

早稲田大学先進理工学部卒業、同大学院先進理工学研究科修了。アマゾンジャパン合同会社でマーケティングに従事し、ハードライン事業本部最優秀マーケティング表彰を受賞。富士通株式会社CEO室では、企業ビジョンの刷新や経営戦略の策定など、経営の意思決定支援に携わった。

大企業での実務と並行して、副業人材として200社を超える中小企業を支援。戦略、人事、営業、マーケティングなど幅広い経営課題に携わる中で、外部人材に業務を代行してもらうだけでなく、その知識・技術・判断基準を企業内部へ移し、最終的な自走につなげる「能力移転型」の副業人材活用モデルを提唱している。現在は、副業・兼業人材を「採用する」こと以上に、企業がその能力をいかに受け取り、組織能力として蓄積するかを主要な研究・実践テーマとしている。

副業人材活用に関する実践事例は、内閣府『プロフェッショナル人材活用ガイドブック』に計3事例掲載(2024年2事例、2026年1事例)。厚生労働省広報誌『厚生労働』、野村證券『野村週報』などにも取り上げられた。株式会社みらいワークス「プロフェッショナルアワード2023」個人賞を受賞。高知県、和歌山県をはじめとする自治体・公的機関のセミナーや、大学経営学部での登壇実績を持つ。

2024年、副業人材活用に特化した専門メディア『副業人材活用ラボ®』を開設し、編集長に就任。2026年には『経営者のための副業人材活用・適正運用ガイドライン』を公開し、著書『副業人材活用の戦略―参画企業200社超の専門家が実践から見出した企業経営者の思考と技術』(整流出版)を刊行。副業人材活用に関する研究発表・論文執筆にも取り組む。人材育成学会員。

研究・実践上の関心領域は、副業・兼業人材活用、外部専門人材の能力移転、中小企業の人的資本形成、企業の内製化・自走化、地域企業における外部人材活用。

掲げるビジョンは「よいものが正当に評価される社会をつくる」。

目次