誰を選ぶ? 副業者・フリーランス・事業会社の違い

「専門性の高い業務を外注したいが、どの形態を選べばよいのか分からない」
「以前外注を試みたものの、期待した成果が得られなかった」

このようなお悩みを抱える経営者は少なくありませんね。

というわけで、主要な外注先である「副業者」「フリーランス」「事業会社」それぞれの特徴を、メリット・デメリットを交えて解説します。

目次

それぞれの特徴

副業者

現役のビジネスパーソンが本業と並行し業務を行います。

特徴:

  1. 現役の実務経験を活かした最新のナレッジ提供が可能
  2. 本業での経験・人脈を活用できる
  3. 比較的リーズナブルな費用で高度な専門性にアクセス可能
  4. 週10-20時間程度の稼働が一般的

副業者の視点

心に余裕のある方が多いですね。本業で収入を得られているためです。(正確には、「採用される副業者は大手企業勤めが多いため、誠実な人の割合が高まる」のです。)

趣味で働く人がいらっしゃるのが副業人材カテゴリのおもしろい所です。

稀にナスダック上場企業の各国法人社長や東証プライム上場企業の社長といった重鎮が応募することもあります。

フリーランス

独立して個人事業主として活動するプロフェッショナルです。

特徴:

  1. 特定分野での豊富な実績と専門性
  2. フルコミットでの対応が可能
  3. 機動的な意思決定と柔軟な対応
  4. 中長期的なプロジェクトにも対応可能

事業会社

法人として組織的にサービスを提供する企業です。

特徴:

  1. 組織的なバックアップ体制
  2. 品質管理や納期管理の体制が整っている
  3. 複数人での対応が可能
  4. 高度な機密情報も扱える体制

課題別:最適な外注先の選び方

予算が限られている場合

 副業者の活用がおすすめです。

– 本業があるため、比較的リーズナブルな単価設定が多い

– 高度な専門性に低コストでアクセス可能

– 成果報酬型での契約も検討しやすい

副業者の視点

副業者は予算が限られている場合におすすめ、ではあるのですが、私はそれ以上に「組織の拡大フェーズを迎えた企業」におすすめできると考えています。

というのも、副業人材を募ると東証上場企業の部長クラス以上の役職者が応募してくれることも多いからです。こういった人からは成熟企業の規範を取り入れることができます。

スピード重視の場合

フリーランスの活用がおすすめです。

– 即戦力として期待できる

– 意思決定が速い

– フルタイムでの対応も可能

大規模・長期プロジェクトの場合

事業会社の活用がおすすめです。

– 組織的なバックアップ体制

– 品質保証

– 複数人での対応が可能

まとめ:状況に応じた使い分けがカギ

重要なのは、これらの外注形態は「対立」するものではなく、「補完」の関係にあるということです。目的や事業フェーズ、業務の性質に応じて適切に使い分けるのですね。

成否を分けるのは、各形態の特徴を理解した上での適切な選択です。

成功に近道なし。共に頑張りましょう。

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この記事を書いた人

砂川 大輔(すながわ だいすけ)
副業人材活用の専門家/副業人材活用ラボ®編集長/トトノエルジャパン合同会社 代表

専門領域:副業・兼業人材の企業活用、外部人材から組織への能力移転、中小企業の人的資本形成

早稲田大学先進理工学部卒業、同大学院先進理工学研究科修了。アマゾンジャパン合同会社でマーケティングに従事し、ハードライン事業本部最優秀マーケティング表彰を受賞。富士通株式会社CEO室では、企業ビジョンの刷新や経営戦略の策定など、経営の意思決定支援に携わった。

大企業での実務と並行して、副業人材として200社を超える中小企業を支援。戦略、人事、営業、マーケティングなど幅広い経営課題に携わる中で、外部人材に業務を代行してもらうだけでなく、その知識・技術・判断基準を企業内部へ移し、最終的な自走につなげる「能力移転型」の副業人材活用モデルを提唱している。現在は、副業・兼業人材を「採用する」こと以上に、企業がその能力をいかに受け取り、組織能力として蓄積するかを主要な研究・実践テーマとしている。

副業人材活用に関する実践事例は、内閣府『プロフェッショナル人材活用ガイドブック』に計3事例掲載(2024年2事例、2026年1事例)。厚生労働省広報誌『厚生労働』、野村證券『野村週報』などにも取り上げられた。株式会社みらいワークス「プロフェッショナルアワード2023」個人賞を受賞。高知県、和歌山県をはじめとする自治体・公的機関のセミナーや、大学経営学部での登壇実績を持つ。

2024年、副業人材活用に特化した専門メディア『副業人材活用ラボ®』を開設し、編集長に就任。2026年には『経営者のための副業人材活用・適正運用ガイドライン』を公開し、著書『副業人材活用の戦略―参画企業200社超の専門家が実践から見出した企業経営者の思考と技術』(整流出版)を刊行。副業人材活用に関する研究発表・論文執筆にも取り組む。人材育成学会員。

研究・実践上の関心領域は、副業・兼業人材活用、外部専門人材の能力移転、中小企業の人的資本形成、企業の内製化・自走化、地域企業における外部人材活用。

掲げるビジョンは「よいものが正当に評価される社会をつくる」。

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